MENTAL HEALTH心の病気について

About Mental Illness心の病気について

不眠症

特に理由もなく眠りが浅くなったり、寝付きが悪い、朝早く目が覚めてしまうなどの状態が不眠症です。
 不眠症(睡眠障害)は、精神面のみではなく肩こりや疲労などの体調にも影響を及ぼします。
 最近の報告では、日本人の半数に不眠症の疑いがあり、自覚症状のない「潜在的不眠症」も3割に上るといわれています。

睡眠障害の改善にはいくつかのポイントがあります。

ぐっすり眠るための12条 「睡眠障害の診断・治療ガイドライン」の12のポイント
(厚生労働省「睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班」による)

  • 01

    睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分。
    睡眠の長い人、短い人、季節でも変化、8時間にこだわらない。
    歳をとると必要な睡眠時間は短くなる。

  • 02

    刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法。
    就床前4時間のカフェイン摂取、就床前1時間の喫煙は避ける。
    軽い読書、音楽、ぬるめの入浴、香り、筋弛緩トレーニング。

  • 03

    眠たくなってから床に就く、就床時刻にこだわりすぎない。
    眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ寝付きを悪くする。

  • 04

    同じ時刻に毎日起床。
    早寝早起きでなく、早起きが早寝に通じる。
    日曜に遅くまで床で過ごすと、月曜の朝がつらくなる。

  • 05

    光の利用で良い睡眠。
    目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン。
    夜は明るすぎない照明を。

  • 06

    規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣。
    朝食は心と体のめざめに重要、夜食はごく軽く。
    運動習慣は熟睡を促進。

  • 07

    昼寝をするなら、15時前の20~30分。
    長い昼寝はかえってぼんやりのもと。
    夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響。

  • 08

    眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに。
    寝床で長く過ごしすぎると熟眠感が減る。

  • 09

    睡眠中の激しいいびき・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意。
    背景に睡眠の病気、専門治療が必要。

  • 10

    十分眠っても日中の眠気が強いときは専門医に。
    長時間眠っても日中の眠気で仕事・学業に支障がある場合は専門医に相談。
    車の運転に注意。

  • 11

    睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと。
    睡眠薬代わりの寝酒は、深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる。

  • 12

    睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全。
    一定時刻に服用し就床。
    アルコールとの併用をしない。

生活習慣・睡眠習慣を改善しても睡眠障害が改善しない場合には、睡眠薬などによる治療を行います。

 しかし、睡眠薬の使用に関しては様々な誤解があります。ここに、皆様から我々がよく受けるご質問を紹介させていただきます。
 ・「睡眠薬を使っていると、ぼけるんじゃないでしょうか」
→適切な使用法なら安全です
 ・「依存症になって、どんどん量が増えてしまうんじゃないでしょうか」
→そうならないように医師がサポートします
 ・「内臓に障害が残ってしまうのでは・・」
   →肝臓に若干の負担はかかりますが、ほとんど問題になりません。
定期的に採血などいたします

不眠の原因がうつ病など他の疾患である場合もあり、その場合は原因疾患の治療も行います。

うつ病

うつ病とはどのような病気か 「うつ病」の「うつ」とは、「ゆううつ」の「うつ」のことです。つまり、うつ病とは基本的には、気分がゆううつになる病気です。それに加えて、疲れやすさや億劫さなども現れます。物事が考えづらくなり、思考がまとまりにくくなります。「馬鹿になってしまった」という方もいます。気分がスッキリしないタイプと、やる気が起きにくくなるタイプがあります。
これに加えて身体症状が出る場合もあります。肩こり、痛み、しびれなどがうつ病の身体症状として現れることがあります。
うつ病の場合、食欲の異常と睡眠障害はほぼ必発です。

うつ病の原因と治療  うつ病の原因はまだよく分かっていません。 脳内伝達物質のセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンのバランスが崩れることで起きてくるというのが現在の一般的な考え方です。
そのため、これら3つの脳内伝達物質の調整をするために適切な抗うつ薬を用いて治療を行います。
 これらに加えて、調子が戻るまで休養を取ることも大切です。ここで言う休養とは寝ているばかりではなく、自分が楽と思える方法で休んでください。本を読む、映画を見る、散歩する、楽に過ごせるのであれば安静である必要はありません。

薬物療法はいつまで続けるべきか 薬物治療が順調であれば、早ければ3ヶ月くらいで調子は戻ってきます。しかしここで治療をやめてしまうと、多くは再発してしまいます。
調子が良くなってから半年~1年は内服を続けたほうがよいと言われています。

家族はどう対処すればよいか 治療の項の冒頭に述べたことと重複しますが、
1. 病気であることを理解する(怠けではない)
2. 治療の基本は薬物療法と休養であることを理解する
3. 服薬は本人任せにせず、家族も管理する
4. 出来るだけ本人の負担を減らし、ゆっくり休養できる環境を整える
5. 重要な決定は先延ばしする
6. 叱咤激励を慎み、旅行・転地療法などを無理に勧めない
7. 自殺のサインに注意し、患者さんを一人にしない

などが要点です。うつ病は治る病気ですが、長くかかることもあります。看病する家族も疲れますので、なるべく一人で抱え込まずに皆で協力してあたり、家族の方自身も健康にも留意し、休養や気分転換をはかるよう心がけてください。必要であれば入院も検討してください。

統合失調症

統合失調症とは かつては精神分裂病を呼ばれていました。
自分が自分であるとはっきりわからなくなっている状態です。
そのために他人の考えが自分の中に入ってくる(幻聴)、誤った考えが湧いてくる(妄想)、考えがうまくまとまらない(思考障害)などの症状が現れます。
現在はドーパミンの過剰な働きによるものと考えられていますが(ドーパミン仮説)、ドーパミンの働きを弱める薬を使っても症状の改善が見込めない方たちもいらっしゃるため、ドーパミン以外の要素も関係していると考えられています。
セロトニン系の異常、NMDA系の異常、てんかんの亜型など諸説ありますが、当院では総合的に症状の緩和、改善を目指しています。

症状 幻聴(まぼろしの声)、妄想(訂正不能な誤った考え)、思考障害(頭が混乱してよくわからなくなる。話が支離滅裂になる)、焦燥、不眠など様々な症状が現れます。

原因 はっきりとした原因はわかっていませんが、遺伝要因は関係しているようです。
注意すべきなのは、育て方の問題ではないということです。

治療 抗精神病薬を用いるのが基本です。
抗精神病薬にも様々な種類があり、ドーパミンを強く抑えるものから適度に調整するもの、ほとんどドーパミンに関与しないものまであります。 患者さんは幻覚妄想の世界で苦しんでいるので、必要に応じて抗不安薬や睡眠薬、気分安定薬なども用いられます。
一般的な抗精神病薬で症状が改善しない場合、難治性統合失調治療薬であるクロザリルの使用や、修正型電気けいれん療法なども必要になる場合があります。これらの場合は、旭中央病院と連携して治療に当たらせていただきます。

当院のある東総地区では、旭中央病院と当院のみがクロザリルを用いて治療することができます(ただし当院ではクロザリルの方の処方開始と通院は現状お受けできません。クロザリル導入済みのかたの入院でのみクロザリルを用いることができます)。

認知症

一度獲得した知能が失われていく病気です。
記憶や見当識(ここはどこ、今はいつ、あなたは誰、など)が徐々に障害を受けていきます。これらを中核症状と呼びます。
中核症状に伴って、食事をしたことを忘れて騒ぐ、物をおいたことを忘れて盗まれたというなどの周辺症状が現れます。
認知症の多くはアルツハイマー型ですが、それに続いて脳血管性認知症があります。
他にレビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、器質性脳機能障害などがあります。
認知症に関しては、アルツハイマー型には中核症状の進行を遅らせる薬がありますが、他のタイプの認知症の方に関しては周辺症状のコントロールを行うことが一般的です。夜中に外に行って迷子になってしまうなど、ご家族の負担が大きければ入院も検討します。

発達障害・知的障害

正常に知能が伸びなかったものを知的障害、物事の考え方が独特だったり場の空気が上手に読めなかったりして、周囲と馴染みにくいのが発達障害です。
どちらも生まれながらのものなので、病気というよりは個性といえます。
病気ではないので抜本的な治療はありませんが、上手に周りとコミュニケーションをとったり場の空気を読んだりする練習をしていきます。
うまくいかないことに対して、抗不安薬や気分安定薬を用いることもありますし、カウンセリングで上手な対処法を学んでいただくこともあります。
また、当院では発達障害デイケアを行っております。

適応障害(ストレス関連障害)

抑うつ的になり、不眠や焦燥感が現れるのはうつ病とよく似ているのですが、うつ病と違うところはこれらの症状は環境が原因で起こってくるという点です。
例えば上司が怖い、仕事量が多いなどのストレス要因がなくなれば症状は自然に軽快してきます。逆に言えば薬は手助け程度にしかならず、抗うつ薬の効き目は極めて限定的です。不安や焦燥感を減らす治療をしながら、異動や環境因の除去、ストレス耐性の獲得などを目指していきます。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

注意の障害と多動性が見られる発達障害の一亜型です。
多動性はおおむね大人になると消失します。大人になっても注意の障害が残るため、仕事などでミスをしやすく、結果として抑うつ的になりやすい傾向があります。注意の障害は注意散漫、過集中などがあり、例えば掃除をしていて昔のアルバムが出てくるとそこに集中してしまって掃除が進まず、家が散らかりやすいこともあります。
診断には子供の頃の通知表などで多動の有無を確認できると良いですが、大人のADHDの診断テストもあるので、状況によって診断がつけられます。 治療のための薬も出ているので、必要に応じて使用します。

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